恋人の紗由美が爆死するまで七十二時間!―トラブルシューター「もぐら」こと影野竜司に、環境ベンチャー「エコウインドウ」の元研究員である安里という男が血塗れの姿で相談を持ち込んできた。

憲太郎が恋心を寄せる篠原貴志子。両親に捨てられた五歳の圭輔。

遠間憲太郎は長年連れ添った妻とも離婚し、五十歳になりさらに満たされぬ人生への思いを募らせていた。

1972年ワシントンD.C.。何の変哲もない住宅地に突如流れた少年殺人事件のニュース。

銃もナイフも持たない人間に120人もの人を殺せるか―飛行機墜落の責任は薬物中毒の兄を操縦士に戻したからだと弟が殺人罪で起訴された。

敗戦後の混乱の中、食俊平は自らの蒲鉾工場を立ち上げ、大成功した。

一九三〇年頃、大阪の蒲鉾工場で働く金俊平は、その巨漢と凶暴さで極道からも恐れられていた。

1900年代初めに謎の失踪を遂げた両親を探し求めて、探偵は混沌と喧騒の街、上海を再訪する。

“時間”はただ過ぎゆくもの―それは、単なる錯覚なのだろうか!?図書館で受験勉強中の少年のまえに、突然あらわれた一人の少女。

広也はただ今就職浪人中。

作家辺見啓三は眼科で右目の手術を受けたことをきっかけに、奇妙な幻覚を見るようになった。

底知れぬ孤独を抱え、残虐な行為にのめりこむ悪魔の様な美少年・峰岸情。

坂下薫平19歳。大学の廃寮問題に揺れる一方で、仲間たちのストーカー事件、恋愛騒動等が巻き起こり…。

始まりは、小さな放火事件にすぎなかった。似たような人々が肩を寄せ合って暮らす都下の町。

三重密室殺人と人体消失。寝台特急「あさかぜ」の個室で起こった、世にも怪奇な事件。

世界の常識がひっくりかえっても美沙汰にすることができない大事件―二重三重に閉ざされた孤島の射撃場で、何人もの隊員が見守るなか、小銃が消え失せた!事態を完璧な秘密状態のまま解決するという難題に挑むのは防衛庁調査班の朝香二尉と相棒の野上三曹。

蛇屋に里子に出された少女の幼い頃の記憶は、すべて幻だったのか、物語と夢の記憶のはざまにたゆたう表題作「ゆめこ縮緬」。

第二次大戦下のドイツ。

北の方角を守る神・玄武。その屋敷には玄武をあらわすいくつもの要素が盛り込まれていた。

「おおぞら3号殺人事件」「ATC作動せず」「殺意を運ぶ列車」等、日本ミステリー界の巨星・西村京太郎の400作を超す短編の中から精選した鉄道ミステリーを収録する。

東京駅で射殺されたミス岡山の女子大生、楠ゆかり。

根室発釧路行きの快速ノサップ号が、厚岸を過ぎたところで脱線転覆した。

体調が思わしくない、気力も湧かない。

―紀元72年冬。ファルコとヘレナは北方での冒険からようやくローマに帰還した。

結婚間近の女性を狙った連続殺人事件。現場に残された“花嫁人形”は、何を意味するのか。